ハワイ大学解剖実習|木更津市・君津市 川上接骨院 鍼灸院
2019年07月8日
こんにちは!
木更津市・君津市の川上接骨院 鍼灸院 院長の川上です。
昨年6月から7月にかけてハワイ大学で解剖実習に行ったというブログを以前書かせて頂きましたが、今年も私川上行ってまいりました!
2年連続2回目のハワイ大学解剖実習へ。
今回は、『私がなぜ解剖実習に参加するのか?』
また、『参加してみて思う事』
についてお話ししたいと思うのですが、
本題に入る前に、「何でわざわざハワイまで行かなきゃいけないの?」という質問を沢山受けるので、先になぜハワイなのかを説明したいと思います。
解剖実習とは、生前に、自らの遺体を医学や歯学などを学ぶ者のために解剖学の実習用教材(献体)として提供する事を約した方のご遺体を解剖するものです。
一人一人がメスを持ち、実際に御献体の皮膚にメスを入れ、脂肪、筋肉、関節、骨、神経、血管、内臓などの正しい位置や形などを学んでいきます。
この解剖実習ですが、実は日本では医師、歯科医師以外が参加する事は難しく、ましてや自分でメスを握り解剖していくといった経験はほとんどできません。
これは教育カリキュラムや法律などの関係からです。
私は柔道整復師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ師という4つの国家資格を持っていますが、昨年ハワイ大学の解剖実習に参加するまで、解剖実習はあったものの実際にメスを握ったことはありませんでした。
柔道整復師は、国から医師以外で骨折や捻挫、脱臼を整復して良いと許された唯一の資格ですし、はり師は医師以外で治療を目的に人体に鍼を刺して良いと許された唯一の資格です。
人体に大きな影響を及ぼすこの二つの資格でさえ、解剖実習はほとんど経験していないようなものなのです。
これがハワイを含むいくつかの国では、医師や歯科医師以外でも解剖実習に参加する事や実際にメスを握る事が許されているのです。
だからハワイなんです。決して遊びではありませんよ(笑)。
という事で、なぜハワイかが解ったところで本題に入りたいと思います。
『なぜ私が解剖実習に参加するのか?』
そして『参加してみて思う事』
私の治療家としての思いを聞いてください。
世の中には沢山の治療家と呼ばれる先生がいます。
もちろん私もその一人です。
治療の方法や考え方などは本当に色々あります。
「解剖実習なんて必要ない。」とか、「解剖学を知らなくても患者さんを治せれば良い。」とか言う治療家の先生も沢山います。
実際、解剖学なんて全然知らなくても素晴らしい結果を出している先生は沢山います。
でも私はそれでは嫌なんです。
自分が患者さんに対してどんな目的でどんなことをしているのか自信を持ってお伝えしたいですし、自分でも何をやってるかわからないような治療はしたくありません。
人の体を触るうえで基礎となるのが解剖学です。
少しずつ新たな発見があるにせよ、解剖学は世界共通、事実に基づく学問です。
現代の医学だって、最新の手術方法だって、みんな解剖学に基づいています。
好きとか嫌いとかではなく、人の体を理解するうえで絶対必要な学問だと思います。
だから私は解剖学を学び続けますし、解剖実習に行くんです。
私は治療業界に入って今年で17年になりますが、未だに学ぶことがたくさんありました。
解剖実習に行くたびに新たな学びがあり、治療のヒントを得ています。
これは決して参考書や教科書だけではわからないものです。
まだまだ実際に自分の目で見て触って学ばなければいけない事がたくさんあると思いましたし、また来年参加したいと思いました。
解剖実習に参加して、すぐに何かが変わるわけではありません。
参加したらゴッドハンドになれるとか、そんな夢みたいなこともありません。
でも少なくとも、今自分がやっている施術が正しいという事は言えます。
この筋肉を刺激するためにはこの角度が良いとか、これぐらいの圧をかけないと目的の筋肉に届かないとか、この動きでこの神経が圧迫されるとか、自分の目で見て、触って、動かして確認して、また同じように事実を知りたい先生方と確認しあったことで自信を持って言えます。
まだまだ私には治せない患者さんがたくさんいます。
『南房総から腰痛を無くす』
これが私の治療家人生の目標です。
この目標をかなえるために、私はこれからも学び続けないといけないと思っています。
一回で治すような神業も、二度と再発させないような治療も、まだまだ出来ない私たちですが、人の体を理解し、患者さんに事実を伝え、患者さんにとって意味のある治療を提供する事は出来ます。
お身体のお悩みは私たち川上接骨院 鍼灸院にお任せいただければと思います。
最後に1週間ほどお休みを頂き、待ってくださった患者さま、ありがとうございました。